2007年12月にスタジオジブリ映画『崖の上のポニョ』主題歌で歌手デビューを果たした大橋のぞみさんですが、2012年3月末、小学校卒業に合わせて芸能活動を終了しています。なぜ引退したのでしょうか?そして今現在は何をしているのでしょうか?この記事では引退理由や現在について調べてみました。
大橋のぞみの引退理由とは?
大橋のぞみさんが引退した理由は、「学業に専念するため」。本人と家族の話し合いによる決断だったようです。所属事務所も「中学校入学を機に学業に専念する」と公式発表しています。
この背景には、早い時期からの子役生活に対する祖父の考えも影響していたようです。祖父もかって子役出身で、「芸能界は特殊な世界。人気が落ちてからでは普通の常識が身に付かず、その後の人生が大変になる」と述べ、中学からは勉強と友達づくりに集中するよう勧めていたのだとか。
また、一部では時急成長していた芦田愛菜さんのブレイクが背景にあるとも言われているようです。実際、大橋さんのCM契約が減り、主演予定の映画『大好きなクツをはいたら』が資金難などでお蔵入りになっていたため、「競争激化」「人気低迷」が引退判断に影響したのでは、との憶測も一部メディアで報じられています。
とはいえ、大橋のぞみさん自身や家族、祖父の話からは「学業優先」の意志がはっきりとあり、芸能界を「卒業」するという決断は、自然で前向きな選択だったように映ります。子役として輝かしい活躍を遂げた後、将来の視野を広げるために次のステージへ進むという節目のタイミングだったのではないでしょうか。
大橋のぞみの経歴
大橋のぞみさん(1999年5月9日生まれ)は、2002年にわずか3歳で再現ドラマに出演し、子役として芸能界にデビューしました。
2004年には『人間の証明』でドラマデビュー、以後数々のテレビドラマやCMに出演。
2007年12月にはスタジオジブリ映画『崖の上のポニョ』主題歌で歌手デビューを果たし、翌年の第59回NHK紅白歌合戦に出演し、当時13年ぶりに最年少記録(9歳237日)を更新するなど、一躍注目の的となりました。
その後も『白い春」『ザ・クイズショウ』『ハガネの女』『獣医ドリトル』『名探偵コナン 天空の難破船』や『チェブラーシカ』など、ドラマ・映画・声優と幅広く活躍しました。
大橋のぞみが現在何をしているのか
芸能活動を終えた大橋のぞみさんは、その後、表舞台から姿を消し、中学・高校と普通の学生生活を送ったとされています。
様々な噂や憶測が飛び交う中でも、本人のSNSや公的な発言はなく、その素顔は謎に包まれていました。
そんな中、2023年7月、『崖の上のポニョ』主題歌を共に歌った”藤岡藤巻”の藤巻直哉さんが取材で明かしたところによると、大橋さんとは今も連絡を取り合っているとのこと。
そして、2022年春に大学を卒業し、福祉系のお仕事に就いていることを語っています。
実際に就職祝いの席が設けられ、当時のマネージャーなどと共にお祝いしたエピソードも伝わっており、「背が伸び、成人らしい表情になっていた」と藤巻さんは印象を語っています 。
また、進学先については武蔵野大学教育学部ではないかとの噂もありますが、こちらは確証がありません。
大学在学中、保育士になることを夢見ていたという経歴もあり、福祉・教育分野への興味は以前から示されていたようです。
さらに、ディズニーランドでのアルバイト説などの噂もネット上には散見しますが、目撃情報や動画は「似ていた人」との声も多く、確証には至っていません。
ただし、大学卒業後に福祉分野で働き始めたという情報は、藤巻さんの証言という信頼性の高い情報に基づいています。
保育士や福祉職に携わるというのは、ご本人が子どもの頃から語っていた「将来の夢」に沿った選択と考えても筋が通っており、芸能界を離れてからも念を持って進んできた結果のように思えます。
現時点でメディア出演や復帰の意思表明はなく、「普通の社会人」として静かに日々の仕事に向き合っているようです。
学生時代から「勉強をがんばりたい」「福祉の仕事に就きたい」と語っていた夢を叶え、新たなステージを歩み始めた大橋のぞみさん。
今後もその真摯な姿勢と責任感を持ち続けながら、福祉・教育の現場で力を発揮していくことでしょう。
将来どこかで”あのポニョの子”が専門職として活躍している姿が見られる日が来たら、それはとても嬉しいことですね。
まとめ
・大橋のぞみさんは、2012年3月、小学校卒業を機に「学業に専念」するため芸能界を引退。
その理由には、家族や祖父の子役経験からの考えも影響していました。
・現在は大学を卒業し、福祉関係の仕事に就いています。
幼少期の華やかな”ポニョちゃん”から一転、一般社会の中で着実に道を歩むその姿は、多くのファンにとって安心と共感を呼ぶものではないでしょうか。